第273章本当に自分のものとしてとらえているのか

チェイスの顔は恐ろしいほどにどす黒く沈み、ハワードをきつく睨みつけた。「ここにいる株主は誰一人として、ロック・グループの監査部がチェイシー・グループを調査することに同意していない。それに、ロック氏の持ち株比率はわずか二十パーセントだ。私の持ち株すら上回っていない――我々を調査する権限などないはずだ」

ハワードは動じることなく、言葉を交わすのも億劫だと言わんばかりの態度だった。彼はドアのほうに向かって声をかけた。「アダム、本日の件についてウィットモア氏に説明してもらえるか?」

次の瞬間、アダムが部屋に入ってきた。

チェイスがまだ事態を呑み込めずにいると、アダムはブリーフケースから書類を取り...

ログインして続きを読む